消費のメカニズム

 

ちょっとめんどくさいマニアックな話になります。

ただ、この人間のエネルギー消費モードには2種類あるのを知ると、この後の話が理解しやすいと思います。

 

人間は誕生してから常に飢餓状態でしたので、体の作りが飢餓対応出来るように進化してきました。

 

現代でも一部の先進国を除いて飢餓に苦しんでいる国はたくさんありますよね。

 

むしろ、地球規模で見たら現代でも飢餓状態の人の方が多数派です。

 

お腹いっぱい食べれる人は少数派なんです。

 

お腹いっぱい食べれる状態に生活出来ることに感謝です。

 

そんな訳で、こんな言い方が分かりやすいかと思います。

 

[エネルギータンク]が2種類あると言うことです。

 

先ほど書いた「通常モード」のエネルギータンクと「飢餓モード」のエネルギータンクです。

 

通常モードでは、人間が消費していくエネルギータンクはグリコーゲンが大きく関係していきます。

 

私たちの体は24時間活動していて再生し続けているのに、一日数回の食事で大丈夫ですよね。

 

それが[エネルギータンク]です。

 

炭水化物を摂取すると、小腸で分解されて[グルコース(ブドウ糖)]となります。

 

それが小腸で吸収されてエネルギーになる訳ですが、ここで余剰のグルコースが肝臓や骨格筋で主に合成されてグリコーゲンや中性脂肪に変わり体内に蓄えられます。

(グルコース(単糖類)グリコーゲン(多糖類)で、多糖類と単糖類は補給において重要な要素なので他で説明します。)

 

 

人間の体はグルコース(ブドウ糖)が血液内で一定量(血糖値が一定量)になるように調整出来るようになっているのですが、その調整機能がインスリンを使ってのグリコーゲンに変えて、徐々に血中に出していくと言う機能だったりするわけです。

 

この辺は糖尿病の人が詳しかったりしますね。

 

ここでグリコーゲンに注目して話をしていきます。

 

グリコーゲンは主に肝臓と筋肉に貯めてありが、この肝臓に貯まっているグリコーゲンが「通常モード」の「エネルギータンク」になります。

 

もう少し詳しく書くと先ほど言った単体では燃焼しない脂肪を燃焼させる着火剤の役割をしている物質で、例えるならちょっと違うけど「燃料と酸素の関係」がいいかなとも思います。

 

脂肪は燃料で、燃料は酸素がないと燃焼出来ませんね。

 

その酸素の役割がグリコーゲンです。

(ちょっと違うと言ったのは、グリコーゲンは単体でも燃焼出来るので)

 

そんな関係なのが脂肪とグリコーゲンです。

 

と言うのをふまえて、一般的な人が蓄えているグリコーゲンの量で脂肪を燃焼させて得るエネルギー量は、1500~2000kcalくらいです。

 

ちなみに脂肪燃焼割合を増やすためには、脈拍を130以下で行動すると効果的です。

 

脂肪燃焼割合を増やすと言うことは、それだけグリコーゲンが長時間持つと言う意味で、バテにくくなるのでおすすめです。

 

それを過ぎるとグリコーゲンが切れて「お腹が減って動けないよ」と言う状態になります。

 

山用語で言う「シャリバテ」状態になります。

(シャリ=ご飯 お腹が減ってバテること)

 

体脂肪満載の人でもお腹減りますよね、その理由がグリコーゲンから来る血糖値だったりします。

(空腹の要因はいろいろありますが、主に血糖値と言う意味で、血糖値がすべての空腹の要因ではありません)

 

ダイエットでここを読んでる人もいるかもしれないので補足すると、これ以降は脂肪も燃焼しない状態です。

 

先ほど書いた脂肪は燃料かも知れないけど、単体では燃焼出来ないと言う部分ですね。

 

これ以上はツライだけで、ダイエット効果無しと言うか、ツラくてやめちゃう原因になりかね無い訳ですが、反面で精神面は鍛えれるかと思います。

 

山やスポーツでバテた事のある人はそのツラさがわかってもらえると思いますが(笑)

 

ちなみに、グリコーゲンがなくなってバテた以降は死ぬ訳ではなくて生きている訳で、どこからエネルギーを持ってくるのかと言うと、筋肉などのタンパク質なので、せっかく鍛えた筋肉や、ダイエットにおいては、エネルギー燃焼をしてくれる筋肉が使われるってことなので、ぜんぜんうれしくないですよね(笑)

これが「通常モード」のエネルギータンクです。

 

飢餓モードは基本ならないと思いますので、さわりだけ書いておきます。これを理解できると通常モードの理解度が深まるかなと言う意味で書くだけです。重要な部分では無いです。

 

人間と言うより生物のほとんどは常に飢餓状態の「ご飯マダー」の中で生きているので、脂肪と言う形でエネルギーを蓄えて行く機能を持っています。

 

先にも書いたように通常は、「飢餓モード」は使われませんもし「飢餓モード」が発動されると体内の代謝方法が全く代わり脂肪や筋肉をはじめ体のいろんなエネルギーを作り出して、生命維持に努めて生きようとします。

 

ダイエットをしてる人とかで「ダイレクトに脂肪燃焼!それ良いじゃん!」って人はやってみるといいのですが、いかんせん生命の危険が危ないです(笑)「飢餓モード」のスイッチは簡単に入ります。3日間ほど水と極端な食事制限で過ごせば入ります。

 

俗に言う「断食」とか「北朝鮮ダイエット」です。

 

空腹感は最初の3日間でその後は空腹はあまり感じなくなります。1週間も水だけで過ごすと「どこまでもやれそう」な気分になります。

 

拒食症の人が死んでいける精神状態がものすごくよく理解できると思いますので、そんな人の気持ちが理解するのにはオススメしますが[命の危険が危ない]のは理解して自己責任でやって下さい。

 

ただ、これをやると「普段いかに食べ過ぎなのか」ってのがわかるので、その辺を体感するには良いかと思います。

[だから命の危険が危ないんだってば(笑)]<ちゃんと栄養について分かってたら結構大丈夫なんですけどね。

 

余談ですが「断食ってどんなもんなのよ」って店長も1週間の断食してみました。非常勤スタッフも試しに1週間やったことあるんですね。

 

二人とも同意見で、「あんまりオススメしないけど[断食ってこんなもんか、大したこと無いね]って思っちゃえるのが拒食症で死ぬ第一歩だね」って部分で同意見でした。

(ちなみに二人とも坊さんでもなければ、そんなにストイックな根性も無いです。どちらかというと根性無しかも知れません。ちなみに店長がやった理由は山で遭難した時の練習だそうです)

 

ここで余談を書いたのは断食をやってみようとするのは良いけど「危険も含めよく理解してやって下さい」って部分です。

 

ただ理解してコントロールしてやれば簡単に出来ます。

 

この飢餓モードが理解できたら通常モードがより深く理解できると思います。

 

この辺がエネルギー代謝の基本的な理論になります。もちろん科学が進歩したら、新たな理論がでてくるかも知れませんが、現代のベーシックな部分でわかりやすく抜粋して書いてみました。


そこで、具体的に何をエネルギー源でとっていくのかと言う部分で糖類(炭水化物)の種類の単糖類と多糖類の話を少しします。

 

 

まとめ

「グリコーゲンが着火剤となって脂肪が燃焼する」

「脂肪だけでは燃えない」

 

文章・店長 お四国ゲストハウスメンバーズ

 

 

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