奇跡の素材ゴアテックス 雨具について

奇跡の素材ゴアテックスと雨具選び


ここ10年ほどでゴアテックスもかなりの知名度になってきました。

 

ゴアテックスのすごさは完全防水素材なのに水蒸気は通して蒸れを軽減して、サウナスーツ状態になりにくく汗をかきにくい環境を作ってくれるわけで、その昔はビニールの合羽な訳でそれは、蒸れ蒸れのじっとしているならまだしも動いたとなれば大量の汗に襲われ結果的に自らの汗で濡れて、高所であり寒い山では止まった瞬間に寒さに襲われ疲れと低体温で動けなくなって死んじゃう系でした。

 

それが今は雨でも行動出来るようになったのがゴアテックスの登場に他なりません。

 

私自身も、昔のスタイルの山行はやったことありませんので、元山岳部の友人に聞いてけっこうカルチャーショックというか、そりゃそうだよなって答えだったのですが「昔って雨の日どうしてたんですか?」聞いたら「え 雨の日って基本はテントの中で沈殿(停滞の意味の山用語)だよ」でもよく考えたら例え夏場でも標高2000mでも雨に降られたら寒くて低体温の危険もあるし、そんなにリスク背負って動かなくていいよなって話で近年のギアの進化で動けるようになったけど、やはり今でも基本は沈殿の方がいいかも知れないと、先日起こったトムラウシ山の痛ましい事故の報道を見て、コレが昔の装備なら、、、ゴアテックスを過信しなければ起こり得なかった事故だなと思ってもみました。

さて上記でも感のいい人は分かっていただけたと思いますがゴアテックスの性能が発揮されるのは、寒い時期、寒い場所だったりします。

 

暑い時期は、暑い場所ではなんだかんだ言ってもサウナスーツな訳で、暑くて蒸れ蒸れで汗で濡れます。


最近はゴアテックスも宗教化してきて、奇跡の万能スーパー素材みたいに扱われてる感があります。

確かにすごい素材です。

ゴアテックスのおかげで山では毎年多くの命が助かっている事だと思います。

ただし本人たちはその性能を知らずにその恩恵を受けているのではないでしょうか?上記のトムラウシ山の一件がまさにそうだと思います。

 

例えるなら、

高級車に付いているよく分からずに受けている恩恵の何チャラシステムによって事故らずに済んでいるだけなのに、それを知らずに、自分自身の限界を超えての運転だったと気が付いたときには既に遅かった状態みたいな部分だと思います。

 

ゴアテックスはすばらしい素材です。

そこは認めますが、広告主はもちろんとても良い素材をアピールするのは当然です。

それを彼らを功罪よりも、もっと消費者に冷静な判断が必要なのではないでしょうか?

 

さて、これを踏まえて遍路ではどんな雨具が現実的なのかを考えていきましょう。

 

ロケーションは四国の標高1000m以下で、90%以上のアスファルト舗装路、ほとんど平地季節は真冬はほとんど遍路やる人いませんね。

 

結論としては、歩き方をある程度スピードを持って歩くのであれば必要ありません。

 

ゴアテックスと言え、その気候でその条件であれば、サウナスーツです。

 

3月4月11月12月辺りは寒いと思いますがウィンドブレイカーで何とかしましょう。
そもそも他でも何度も言っていますが「歩くことは運動で発熱します」雨の日の歩き方は寒さにもよりますが、ちょこっとペースを落として間接や筋肉の負担を減らして、そのかわり休まない。休憩せずに歩き続けましょう。筋肉を冷やすと寒い時は特にウォームアップをやりなおすのが非常に苦痛です。


ちなみにこれをやると晴れの日よりも雨の日の方が距離が作れます。だって休憩無いじゃんね。

 

で、疲れが出てきたら早めに宿に入って休んだらどうですか?
と言うのが、雨具は雨の日以外は重りでしかありません

 

逃げ場の無い山ではもちろん持っていけば言いと思いますが(夏の低山では持って行かない人も結構います。と言うか私の周りではかなりの勢いで持っていきません)

 

遍路道ではいくらでも逃げれます。

梅雨の時季などの極端に雨が多い時期、、、遍路やる人あまりいません。

 

おそらく1週間に一度雨が降るか降らないか、もちろん1~2時間の雨はあるかも知れませんが、一日中降り続ける様な雨は1週間に一度もないと思います。

 

その日以外は雨具は重り意外なんでもないです。

ゴアテックスのレインスーツ最近は少し価格も下がってきましたが山用では4万円ほどが平均価格でしょう。


四国にある普通の民宿や旅館の素泊まり価格が4000円ほどなので10泊分になります。


40日間で10日間も雨が降るとは思えません

 

付け加えると雨が降って寒くなることは動き続けていたらほとんどないと言いましたが、不快な部分としては顔に水滴が当たる事だと思います。
カッパでは顔に当たります。そして90%のアスファルト道なので、車からの巻き上げの水しぶきが横から降ってきます。また高知の方ではスコール的な降り方をするので、横から雨が降ります

 

まれにポンチョの人がいますが、おそらくその事実を知らないのでその選択になったのでしょう。
ちなみにポンチョは通気性が良いと言いますが4月にポンチョで回った人が「やっぱ蒸れて暑いですね濡れながらでよかったです」と言っていましたので、歩き続けて発熱し続ければ必要ないかと思いますが、持ちたい人はどうぞ。


そこでお四国ゲストハウスのオススメは「折りたたみ傘」もしくは雨の度にコンビニで傘を買って、誰かにあげるってパターンがベターではないかと思います。


傘なら横からの雨にも対応出来ますし、日差しが暑くてしょうがないときは日傘としても使えて結構活用出来ます

 

まぁあくまでオススメでゴアテックス教の教えも尊重しますのでいろいろやってみたらよいかと思います。
寒さ暑さは個人の感覚にもよりますので、自分自身で考えてやってみて経験から学習していくのが一番かと思います。