体のトラブル
歩き遍路においての体のトラブルについて書いて行きます。
熱中症、肉刺(マメ)、靴擦れ、筋の痛み、関節の故障、股ずれ、汗疹、日焼けくらいだと思います。
動物系は、蚊、蜂、アブ、まむし、犬、猿、人間、くらいだと思います。
では順を追って説明していきましょう。
熱中症はまた別に書いていきます。
肉刺まずはマメは、ほとんどの人が出来ると思った方がいいです。
メカニズムを知ったら対処法がわかります。
蒸れて柔らかくなった皮膚に摩擦などの刺激が続く事によっておきます。
なので、まずはどこまでも足の湿気を逃がすことです。
足はあんまり知られてませんが、汗を多くかく部分なので、気を使っていきましょう。
荷物の重さ、歩き方にもよって大きく変わりますので、特に荷物の量は極力持たないようにしていきたいです。[荷物を持つこと][歩行技術]
靴擦れはよく足にあった靴を選ぶことで防げます。
また靴下を山用の中厚手くらいの物(山用の中厚手はかなり厚いです。)をはくと、靴と足のクッション材となり防げます。
間違っても大きすぎる靴を選ばないことですが、ここばかりは足の形もあるので、靴をしっかり選ぶことが重要です。
[靴の選び方]
筋の痛みは、遍路はスポーツのように急激に動くものでもないので一気に起こることはそうそうないでしょう。
なので、痙攣やつったりする予兆がきたら、かばいながら歩けば良いかと思います。
予防策としては、汗で失われたナトリウム、カリウムが大きく関係してきますので、それらを多く含む食品をとって行くこと、ストレッチやマッサージなどをやっていけば気休めくらいにはなります。[補給の仕方]
ストレッチに関しては準備体操にもなるので良いでしょう。
マッサージに関しては、疲れをとるためにも良いのでやってみて損はないです。
[マッサージについて]
関節の故障は、持病などいろいろあると思いますが、1にも2にも軽量化をしましょう。後はクッション性の良い靴もオススメします。
アシックスならゲル、ミズノならウェーブとか各社出してるので、その辺りが良いと思います。
中敷きでやるよりも靴本体でやった方がいいと思います。と言うのは、中敷きの良い物は靴が買えそうなくらい高価なのと、靴のサイズを選ぶ際の場合など様々な要素が絡んでくるので、何度も自分自身で経験して足の感覚がわかっていれば良いのですが、おそらく何がよくて悪いのかもわからない状態で選ぶ一つ目の中敷きでベストを選んでいくのは難しいと思います。
股ずれは、太っているとか痩せてるよりも、骨格とか、股の形状によってなる人とならない人があるので何ともいえません。
股ずれは、文字通り股と股が擦れることに起こるので、予防策としてはトランクスなどのゆったりしたものではなく、ブリーフやボクサートランクスなどのピタッとした物にすると、予防出来ます。
歩いてみて、違和感があったらすぐに薬局に行き[ワセリン]が300円~で売ってますので、それを塗るのが手っとり早い方法です。
皮膚を修復する薬もありますが、歩き続ける中で使用はワセリンの方がいいかと思います。
2~3日休むのであれば、ステロイド付けるとよく治ります。(ステロイドは嫌がる人もいるかも知れませんが)
もっと良い物が出来るかも知れませんが、値段的にも効果的にも、入手の容易さでもワセリンが便利です。また良い物発見したら追記していきます。
汗疹(あせも)は、遍路では真冬をのぞき汗で常に濡れている状態ですので、なる人はなります。
原因は皮膚の表面が垢や埃で汚れて汗がたまると出来ますので、清潔な皮膚に保ち汗を貯めないような衣類を選んでいくことが第一条件です。
なので、通気性がよい速乾性の汗を発散させる生地のアンダーウェアを着ていくとかなり違います。
また盲点として、半ズボンがあげられます。膝の裏側の皮膚は他に比べて弱いので、半ズボンがあたるとそこで刺激になって、汗疹になることがあります。捲り上げたりしても良いのですが、草木によるダメージや日焼けのダメージも含めたら長ズボンの方がラクな選択肢だと思います。
なってしまったら、ステロイドが効きます。(嫌いな人は使わなくて良いですが、効く薬ほどリスク高くなるのはしょうがない部分蚊と思います)
日焼けは、遍路はアスファルトの上なのでほとんどで日干し状態です。アスファルトの照り返しもあり、実はかなり重要な部分だったりします。熱中症の部分とリンクしますが、特に若い人では気にする人が少ないのですが、皮膚のダメージもですが、体力的にかなり奪われます。
長袖や長ズボンを着て、日焼け止め、ハットや菅笠などで守って行ったらかなり違います。
傷ついた皮膚の修復にはビタミンCが効果的です。ただ、上記の基本的な事をやった後での話で、気休め程度ですので、しっかりとまずは防御していきましょう。
動物から蚊やアブは動いてたらよっぽど大丈夫だと思います、この辺においても山の中ではあまり休憩しない方が良いという部分だったりします。<詳しくは歩行技術にて[歩行技術]
ちなみに登山における動物系の死亡事故は8割近くが蜂からです。
アナフェラキシーですが、もし体質的に持っているのであればご存じだと思いますがエピペンと言う薬があるので、どうしても心配な方は、アレルギー検査受けてエピペン持ち歩いても良いと思いますが、基本的によほど蜂を威嚇したり、巣をつついたりしない限り大丈夫でしょう。
どうしても心配性の人ですね、百人に一人もいないと思いますが、こんなのもあるよって所です。
マムシは、たまに出たって大騒ぎしてる人いますが、マムシくらいいるでしょう。
そもそも向こうのテリトリーに入っていく訳なので、気持ちよくお散歩してるマムシの方がびっくりしてます。
マムシは温厚な性格なので、よほど近づいたり、間違って踏んだりしない限り向こうから攻撃してくることはありません。
と言うよりも、まず向こうから逃げていってくれるでしょう。
どうしても道を塞いでいる時は、遠くから石でも投げましょう。
間違って踏むのは彼らが冬眠するくらいの時期の春と秋の寒い時期だと寒さで動きが鈍くなってるので、なかなか逃げてくれません。
でも、店長も今まで何百回も山に登って蛇が出たのは数えるほどしかありません。
むしろ子供の頃に遊んだ、田んぼ脇とかの方がよっぽど蛇いると思うんですけど、どうでしょう?
犬と猿はキビダンゴをあげると家来になってくれると思うのであげたらいいです。
ただ、変に餌はあげたら「人間からは餌がもらえる」と学習して地元住民に迷惑かかるので、やめた方が良いかと思いますが、どうでしょう。
猿は結構凶暴なので真面目に気を付けた方がいいです。目を合わすと攻撃してくる場合もあるのであまり見ない方が良いかと重います。扱いは、その辺の元気な若者・・・(略
そうは言っても、人間からの被害が一番多いかと思いますが、、、
その辺は追って書いていこうと思います。