はじめに、
正解は常に変わります。
そもそも無いのかも知れません。
ただ統計的に理論的に考えていくと、どちらかと言ったらこっちがラクだよね?
って部分の積み重ねで話をしていきたいと思います。
よく言うのですが、答えは方程式と同じで
X軸とY軸によって変わりますよって言います。
他からの影響X軸
自分自身軸のY軸
まず、多くの人に共通して言えることが、圧倒的な情報不足です。
というと、間違った方向性に行く人多いのですが、ネット上にある情報の多くが
かなりずれているものが多いと言ってしまうと、荒れるかもしれませんが、
単純に、その人個人の意見を言っていることが多いから、必ずしも、あなたの正解とは限らない
と言う意味です。
私の言っている情報不足というのは、その回る時期の、気温、雨量、道の情報(ちなみに90%アスファルト)どのように回りたいのか?
100%歩きたいのか?(歩き遍路の多くはバスや電車に乗っているのが現状です)
サクサク歩きたいのか?ゆっくり歩きたいのか・
予算は?
期間は?(全て歩くと40日~程です。)
宿に泊まるのか?
野宿などをしていくのか?
まったく装備がかわります。
全てにおいて
【自分で決めたルール】
を守って行くものであって、
そこは、【自己満足】の世界です。
だからこそ強制すべきでもされるべきでもない部分ですから、自分自身で
判断して行く自由があり、そこには責任が伴います、そこに他人が加わると、自分の意見を
通したがる人もいますが、お互いを尊重し合って、気持ちよく回って頂けたら嬉しく思います。
皆がネットに書いている情報は根本的な考え方の違いがあるって部分で、【遍路のタイプ】を参照してください。
そこがはっきり理解できると、他人の意見に自分が惑わされずに自己判断をしていくことが出来るようになるかと思います。(ちなみに理解というのは理解度ですから、分かったわかったって思ってる人が一番怪しいです)
どんな正しいと思われることでも常に再考していく余地を持っていたいものです。
さて、最も書いていきやすい部分での歩き遍路スタイル、すべて宿泊まりで、サクサク歩く人においての
装備の選び方
一覧
使い方
状況下の対処法
などをお話させていただきます。
ちなみに当店でもアウトドア用品の販売はしていますが、
あくまで皆さんの利便性を考えてやっているミニマムの部分でやってますので、
基本在庫を置くような資金もなければ、少数ロットで問屋さんには取引していただいているので
仕入れも高いので、みなさんには類似のアウトレット品を探してきてもらったほうが安く上がると思います。
そのぐらいの勢いでやってますので、特に商売の為に書いているものでもありません。
なんでこんな事言うのかというと、【お金をかけるべき部分にはお金かけて欲しい】ってところです。
例えば安物のザックで、たまにくる方がいます。あまり安物は壊れます。
まともなザックを買い換えようとしたら、徳島、高知、中村、、、と数日間買えなくなります。
ザックが壊れたら手にもって歩かないといけませんよね?
そこにどれだけの金額の差があるのか?よく考えて欲しいという部分です。
野宿をしたいなら、寝袋がケチる所じゃないと思います。
何もダウンの高価な物を買えと言っていません。
せめて、ホームセンターとかではなくて登山用品の物を買って欲しいという部分です。
素材も違えば、製法も違います。遥かに小さい大きさで何倍もの保温力が体感できると思います。
数千円をケチッた所で、重さや快適性(寝ることは疲労回復に置いて最も重要です。)を損なっていては
本末転倒なわけです。
単純にお金にモノを言わせて、って部分ではなくて、要所だけはお金かけてくれないとリスクが伴うって
部分での話です。
その辺も踏まえて、どのような考えで、どのような道具を選んで行き、
それをどのように使いこなしていくのか(これ重要です。ドラクエでも武器を装備しないと役に立ちませんよね)
トータル的なバランスで、ここにはお金使うところ、
ココはお金に余裕があると、少しお金かけると、かなり快適になる部分。
そんな具合で、一定条件下においての一つの道具選びと使い方を書いていきます。
条件
3月~12月
(6月~9月は、薄着になり、熱中症対策、クーリング対策メインになります。)
宿に泊まる
ある程度サクサク歩く系
>ゆっくり歩くと、装備が増えます。いい例が、肌寒い時期だとゆっくり歩く系だと
*ゆっくり歩く>体が発熱しない>防寒着が必要>装備の重量が増加>重くなると疲れる>休憩が多い>ゆっくり歩く>・・・
*サクサク歩く>運動時は発熱する>防寒着が最小限>荷物が軽い>披露軽減>もっと歩ける>・・・
単純に前に歩くためだけを考えると、どっちの循環が好循環なのか?
もちろん、早く歩くことが正義じゃないですが、ラクして歩くことが正義じゃないですが、
いらない苦労しなくていいよね?って思うだけです。
荷物ってのは、単純に
*どうしても必要なもの
*エマージェンシー的なお守り
*持って快適になるのか?持たずに我慢して、軽量化するのか?
って部分で本当にそれ必要?
って再考してみることをオススメします。
ちなみに、私は山登りでもナイフはもたないことが多いです。
重い割に、そんなに使いませんから、、、よーく、よーく考えてみたらわかりますよね?
必要なもの
ここはケチらないで、って部分でザック
オススメの容量は、宿泊まりでは、着替えと、納経帳などと、食料、水、携帯などの電化製品だけなので、
10~20Lもあれば十分です。
ここでオススメは、雨蓋の付いたタイプ。ジッパーのタイプは軽量なんですが、信頼性としてYKKならよっぽど大丈夫だと思うんですが、砂とか噛んで壊れたら、お話になりません。
雨蓋タイプだとバックルが壊れたところで、絞って締めるので大丈夫です。
また、雨蓋に、上着などはさめるし、雨蓋にポケットついてたりで、何かと便利です。
と言うことで、雨蓋タイプ。。。
そのサイズはなかなか売ってないんですよね。。。
商品コンセプトとして、その大きさは日帰りハイキングなので、信頼性より軽量化をとっていることが多いからだと思いますが、ほとんどジッパータイプです。
ここで一つ注意していただきたいのが、最近山用品ではライトウェイトブームですが、ライトウェイトは、さっきの話で、究極はどこまでも持たずに我慢することなので、そこには経験や技術が必要になります。また、ライトウェイトのパラシュート生地とかの薄い物もありますが、遍路では40日間使い倒さなければなりませんので、オススメしません。
もし壊れたら、先程の話で、徳島、高知、中村・・・とある程度の大きさの街にいかないと手に入りません。
その辺りのリスクを十分理解していただいたら、ココは軽量化と実用を考えたらほどほどにしないといけない部分ってのが分かっていただけるかと思います。
後は、宿泊まりだとほんとに軽量に出来るので、リュックの背面が浮いててスースー風が通るタイプが選べます。
(重い荷物を入れるときは、このタイプは荷物の重心が体の軸から離れるので、フラれるようになります。)
そうなるとドイターの
ACライト14辺りがいいかな?とも思ってみます。
値段もお手頃!
その他バック類
では、お遍路を狙った窃盗が多発していますので、せめて貴重品は身に付けましょう。
って訳で、ウエストバック(ホントは熱中症対策の放熱のためには付けたくないけど)
大きさは2~3Lくらいまで、携帯とカメラ、財布位が入ればそれでいいです。
どこのでもいいですが、やっぱ山ブランドじゃないと信頼性が落ちるので、って部分で
タトンカのウエストポーチM AT2215辺りが安くて、十分な耐久性
後のバック類は、ラクするための物で、お寺とお寺の感覚が狭いときに、ショルダーバックの軽量なもの
(こちらは耐久性を落として軽量にされているもの、もし壊れてもメインザックに入れて逃げれる為)
にモンベルのポケッタブル ライトショルダー M等の物もいいかも(あくまでラクにするための装備です)
お寺の度にザックを下ろすのがめんどくさいんです。
で、バック類はそんなところで、バックに何を入れるのか?
って部分で、とにかく真冬以外は放熱と水分補給です。
オススメはハイドレーションと言われる。背中に水筒背負ってチューチュー吸える点滴みたいな
水筒です。
ちなみに、上記のドイターのACライト14には、ザックの中に水筒専用のポケットがあります。
で、ドイターの水筒は高いので、お値段手頃で昔からハイドレーションシステムを出しているブランドの
プラティパスがオススメで、ホーサーの2Lの2520円
辺りで十分だと思います。
なんで、洗うのが簡単なビックジップにしないのかと言うと、水の入口一つの方がトラブルのそれだけ減るってわけで、そもそも、水以外入れなかったら、そんなに洗わなくてもいいわけで、って言うか、ジュースとか糖分や栄養分があるもの入れるとカビ生える原因になりますので、水だけでスポーツドリンク飲みたい人は、私がやってた方法ですが、粉のスポーツドリンクもってって舐めながら水飲んでました。
今スポーツドリンクの話になりましたが、ついでにボディメンテナンスとして、疲れをとるにはビタミンEB錠剤、どうしても食事のバランスが崩れるので、マルチビタミン、ミネラルの錠剤、野菜ジュースや野菜粒などで積極的に野菜を取ると体調がラクです。
後は肉刺の対処の為の、テーピング、潰すための安全ピン(これはザックにつけておくと洗濯物をザックに干すのにも使えますので数本付けておくといいでしょう)
マメの対処法はまた後にでもお話していきます。
あとは、トラブルとしてあるのが股ズレです。
これは、太ってるとかよりも骨格や肉付きによるので、痩せててもなる人はなります。
対処法は、ブリーフかボクサートランクスのようなピチッとした下着をつけること、
間違っても綿のトランクスなんかで来ないことです。
でもなってしまったら、いろいろ試した結果、ワセリンが安くて有効です。
あとは、皮膚の修復を手伝う薬もありますが、、、どんどん歩き続ける中、どのくらいの効果があるのか、、、使ったことないのでノーコメントで
次に起こるのが、肉離れの前兆で、スネとかの筋肉をやる人が多いですが、自分の体と冷静に対話していき、
無理せず、動きながら治していきましょう!
後は、細かいことを上げたらきりがないので、疲れに対しては、毎晩マッサージとは言え、足先から腿に戻すように擦るだけのリンパマッサージが知識も何もなくてもやるだけで確実に違うという部分でオススメです。
さて、ここまで書いてきましたが、
いよいよ衣類について書いていきます。
多くの人を見ていて、ここをこうしたら、遥かにラクになるのに!
って部分が、長袖長ズボンです。日焼けによる体力の消耗を甘く見すぎです。
素材は速乾性の化繊素材で、どこまでも空冷性能を高めた織り方のしてあるものがオススメです。
山用のアパレル関係はモンベルが抜群に安いって所で他に選択肢が無くなって、値段を考えたら上から下まで
モンベルってなってるのが、個人的にはあまり好きじゃないんですが(笑)当店を利用してくれる方は
まぁ貧乏旅行系の人が多いので、しょうがないです(笑)
オススメは
山用パンツ
この辺がストレッチがして、安い5300円!
もしくはファッションセンターしまむらで1000円くらいのジャージがオススメ(笑)
ネマキに半ズボン
トレールランニングショーツ
4700円か、、、生地の量を考えたら損した気がする(笑)
で、もし短パンで歩きたいなと思ったら、
ジオラインのアンダーがオススメ
某アパレルブランドと履き比べると少し高いけど価値あります。
短パンのみで歩くと日焼けで疲れるのと、草木でやられるのと、ハーフパンツの場合膝の裏が短パンで擦れてかぶれ、あせもになったりするので、オススメしません。
シャツは
ウィックロンクールで出来てて、ジッパーがついて体温調整がしやすい。
4500円
ネマキに半袖買ってもいいし、その場合はそれで歩くことを考えたらジオラインの長袖のタイツも必要かな?
後は靴下は
ウィックロンのソックス
ウールは、普通に洗えないので全てにおいて却下です。その辺は短期間の一発勝負の山とは違います。
?っと思った方もいらっしゃるでしょうが、着るものはこれだけです。
2セットです、これらの着るものは濡れたまま来ても不快じゃないですので、着乾かし(着干し)出来ます。
とは言っても、常に汗かいて濡れている状態ですけどね(笑)
3月4月10月11月くらいには休憩時用に上だけウィンドブレーカーを持ちます。
少し寒いくらいがちょうどいいかと思います。(動けば暖かくなります!)
雨具は基本持ちません。
持っても、折りたたみ傘。
ゴアテックスは、四国の平地、遍路で行くような標高1000m以下ではもれなくサウナスーツと化して、
ダイエット効果はあるかもしれませんが、暑くて死にそうになります。
ゴアテックス教の人がいるので、それがゴアテックス教の修行なのかも知れませんが、、、
ちなみにゴアテックスは素晴らしい素材ですが、真価を発揮するのは寒いところです。
嘘だと思ったら夏の低山にゴアのカッパ来て登ったらいいです。
もしあなたがゴアのカッパを遍路の為に買おうとしているなら、真冬意外(真冬に遍路やる人はほとんどいませんが)で考えていたら、こう考えてください。
ゴアのカッパは40000円位します。
四国の普通の民宿の素泊まりの相場が4000円位のものです。
宿10泊分です。よほどの時期じゃない限り40日間の間に10日も雨降られません。
雨の日歩くだけ歩いて辛くなってきたら、早めに宿に入ってはどうでしょう?
一つの考え方としてですけどね。。。
先ほど折りたたみ傘って言ったのは、こういう部分も含めてなんですが、
単純に90%アスファルトの道なんですね。って事は車からの跳ね上げの水が顔にかかるのが鬱陶しい訳で
傘なら防げます。また、日傘としても使えますね。
そうは言っても40日の間の何日雨が降るのか?その為に他の日は雨具は重量でしかありません。。。
最後に靴です。
この条件にあった靴は、トレイルランニングシューズ、ランニングシューズ意外に考えにくいです。
たまに軽登山靴で来る人いますが、ゴアテックスのスニーカーで来る人いますが、、、
そもそも、軽登山靴は山登りの為に設計されたもので、アスファルトを歩くためのものでもなく、それが一日に30~40kmの移動を考えて設計されたものじゃないです。
方やランニングシューズはフルマラソンを走るために、アスファルトを42.195km走るために設計されたものです。どちらが設計思想にあっているでしょうか?
登山靴を選ぶ人は濡らしたくないからだそうです。
究極の二択として、雨の日たまに濡れるのと、毎日マメが出来るのとどちらがいいですか?って選択問題です。
(山靴はアスファルトは重くてソールが固くて歩きにくいだけです。90%のアスファルトを優先させたほうが楽だと思いませんか?ちなみに後の10%は整備されたハイキング道ですって言い切ってもいいような道です。険しい山ではありません。)
濡れないってことは蒸れるんです。
ゴアテックスが如何に透湿って言えども、
水を通さず、湿気を通す素材と